今日のお客様 8月17日
2019.08.17
今日のお客様 8月17日
「良い革製品はたくさんある」
そう言うご老人は、厳しい目を持ったお客様です。
靴をお返しする時に、
「(前回の)丸山さんの磨きがよかったから今回も靴を持ってきた。これを磨いたのは誰かな。」
と尋ねられました。
月に一度、一足ずつ違う靴を持ってきて下さいますが、信頼を置ける職人にしか革を預けないとのこと。
今日は前回とは違う職人が靴を磨かせていただきました。
「十分な仕上がりです。鞄や革ジャンも持って来ていいかな。」
その言葉に少しホッとして、お客様の後ろ姿をお見送りしました。
革製品は動物の命から出来た一生モノです。
手入れをすれば長く使うことができる革は、それだけ人の思いをのせることができる気がします。
そんな革を扱うからには、たとえ厳しいことを言われなくとも「目の前の革とお客様」に真摯でありたい。
改めてそう思ったお盆明けでした。